こんにちは、副所長(妻)です。
ぼーっとネットを見ていたら、こんなブログ記事が目に入ってきました。

若ママとキャリアママの両立策

ふむふむなるほどと興味深く読ませていただきました。最後の結論が必要十分な唯一無二であるとは思わないけど、概ねアグリーな内容で。

その中で一番気になったのが、「がむしゃらに働く経験も少ない若い時代に子どもを産んで育休とって、その後しばらく時短で働くことのリスク」に関するところ。

すなわちまだあまり仕事ができないうちに産んで時短の仕事セーブモードに入ると、仕事人としては「あまり任せる仕事がないのに」「いろいろ制約のある人」というリスクがあるのよね、というお話。


photo by DanieleCivello

これってとても難しい話だと思いますが、私が思うのは、大事なのは若いうちに苦労することではなくてある程度仕事を自分の裁量で回せるようになっておくこと、だと思います。

そうなるために必要な時間や仕事量はその人が働く業界や業種、所属する組織によっても違うでしょう。しかし少なくとも私の働いている世界では「3年やってやっと仕事のなんたるが分かる頃」であって、3年目で仕事を充分に一人で回せるような人は(ものすごく優秀な人でたまにいますが)ほとんどお目にかかったことはないです。

じゃあその「仕事のなんたるかが分かる頃」にキャリアを中断して時短に入ることはどうなのか?

多くの場合、「微妙に使いづらい人」に振り分けられてしまうのではないかと思います。もちろん時短の彼/彼女をうまく使って本人にも職場にも有効に働いてもらうように采配することができるマネージャーもいることでしょう。が、たいていは「そこそこに働けるけどまだまだ知らないことも未熟なこともある、そして制約のある人」をスポット的に配置するような余裕が組織やマネージャーにはないんですよね。

かく言う私も産休前、自分でメンバーを集めてプロジェクトを動かすことがあったのですが、メンバー集めの面接で職位が低い時短の人を断ったことがあります。。

それはなぜか。余裕がなかったからです。初めてかつそこそこの難易度のある仕事で、予算規模がそれなりに大きく、メンバーを抱えるチームリーダーとして責任を持つというシチュエーションにあり、それは初めての経験だったからです。メンバーを集めるときに、一人でも多く優秀で柔軟に働いてくれる人を求めてしまうのは当時の私には自然なことだったと今でも思います。(でも時短であることを理由に断ったことは未だに申し訳なく、私の力量不足を痛感することがらでもありました。ちなみにその人の時短事由は育児ではないです。)

じゃあ、「仕事のなんたるかが分かる頃」から一皮むけて脱皮するにはなにが必要か?という話になったときに、冒頭の「がむしゃらに働く経験云々」に回帰するわけです。

がむしゃらに働くことが必ずや脱皮に必要とは思いませんが、まあたいていの人は自分が伸びたなーと思うのはオーバースペックの仕事を責任者として任されて昼夜を惜しんで働いた後ではないでしょうか。そしてその仕事が落ちてくるのが、「仕事のなんたるかがわかってきて」→「そのあと自分はまだまだだと思い知らされて打ちひしがれて」→「また少しわかってきて」→「でもやっぱりまだまだで」→・・・を何度か繰り返した後なんじゃないかと思います。

そのサイクルに乗るためには3年とか短い期間ではなく、ある程度の長い期間働いていることが必要になってくるのではないか、と思う訳です。

もちろんそういうサイクルに乗らなくてもどんどん伸びていく人もいるでしょう。またそういうサイクルに乗っても全然伸びないひともいるでしょう。

しかし人はたいてい自分の経験をもとに語りますので、「若いうちに苦労しなさいよ」というお説教がよく聞かれるのは、みんな振り返るとあのとき(=若いとき)苦労してよかったな、と思っているからなのでしょう。あと失敗したり恥をどんどんかいたりできるのも若いうちの特権ですね。

そして苦労した経験の末に自分の裁量で回せるようになっていると、時短で復帰してもその裁量スキルや若いうちに作った貯金で仕事の選択肢がぐっと広がると思うんです。そのときに「あまり任せる仕事がないのに」「いろいろ制約のある人」から「いろいろ制約はあるけど」「任せられる仕事もまあまあある人」になり、ひいてはその後のキャリアアップの手助けになるような仕事に出会える確率も上がるんじゃないかと思うんです。

もちろん「仕事のなんたるが分かる頃」に時短で復帰しても、キャリアップや活躍の場はいくらでもあるでしょうし、あるべきです。それは間違いないです。しかし、そういう場に巡り会える確率はある程度の人材になっていた方が高いだろうと、そういうわけです。

そんなわけで、私としてはやっぱりある程度自分で仕事が回せるようになってからの出産&育休&時短の方がローリスクだと思っています。

最後に、これが社会として正しいと思っているかというとそんなことは全くないです。体力的にも若いうちに産んだ方がいいしね。ただ、今の社会の仕組みとしてはこういう考え方をせざるを得ないと思います。

究極的には、誰も残業しない社会になればこういう悩みはなくなるんだろうな〜。残業なんてなくなれ〜。と思う日々です。おしまい。



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なぜ、若いうちに産むことがキャリアの妨げになるのか

コメント

  1. 同感です。子育ては今与えられた試練というか、楽しみというか、特権というか、こどもはたからで可愛いです。
    でも男性に比べて、割にあわないと感じているのも事実ですー。

  2. >タルミさん

    コメントありがとうございます。共感いただけてうれしいです。
    子育ても家事も仕事も楽しみながらやっていきたいですよね。