私は桜が好きです。
年が明けると早々に、「あー早く桜咲かないかな〜」と毎年のようにぼやいています。そして毎年のように妻から「早すぎだよ」と突っ込まれます。それくらい毎年、桜が咲くのを待ちこがれています。「なぜそんなに好きなのか」「どこが好きなのか」と聞かれることもありますが、理由を言おうと頭にことばを思い浮かべるもののうまく表現できるものがなくて、結局「まあなんとなく好きなんだよ」とか言ってます。

そんなこんなで(どんなだ)、今日は真冬から始める「桜の楽しみ方」を気ままに書いていきたいと思います。

もう桜の季節ははじまっている!

私の中で「桜を楽しむ」という行為は、この寒い節分の時期から始まっています。
「いくら何でも早くねーか」という声が聞こえてきそうです。確かに早いかもしれません。

でも昔高校の教科書でも出てくる徒然草の文章の中に以下のような記述があります。

花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行衛知らぬも、なほ、あはれに情深し。咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ。
徒然草 第百三十七段

解釈はいくらでも出てるのでよそに譲りますが、要は「咲く前と、散った後が粋だろ」ということが言いたいわけです。
この極寒の時期に桜メーターを上げておくことが、桜の時期にどれだけ「もののあはれ」なカンジになれるかを左右しているといっても過言ではないと思います。

もののあはれ – Wikipedia

以下に冬からできる私なりの桜メーターの上げ方を書いてみたいと思います。

1.近所の桜の場所をチェック、そして咲いてる姿を想像する

家の近所、通勤、通学の途中の桜の木の場所をチェックしましょう。こんな木が桜の木です。見つけたら心を鎮めてその木を見つめましょう。そしてあと2ヶ月後くらいの花が咲き誇っている姿を想像してください。

どうですか?

もうなんかすでに「あはれ」な感じになってきたでしょう。この寒い時期に葉っぱも花もない木を前に春を感じているのはあなたくらいのものです。しかもうるさい花見客も酒の匂いもしない澄んだ空気の中で!
まずこれが第一ステップです。

2.桜ソングを聴き始める

次は内面も盛り上げていきましょう。桜ソングを聴きはじめます。普段J−POPを聴かない人もこればっかりはJ−POPに頼るしかありません。オリコンが出している2011年の桜ソングランキングによるとこんな感じみたいです。

1位 さくら     (ケツメイシ)
2位 桜       (コブクロ)
3位 さくら(独唱) (森山直太朗)
4位 SAKURA     (いきものがかり)
5位 桜坂      (福山雅治)

桜ソング特集『春にぴったり!新たな名曲も誕生!! 桜ソングランキング 2011』-ORICON STYLE ミュージック

失恋、卒業、新しい道への旅立ち、実に切ないテーマのものばかりですね。桜に関しては、人それぞれの特別な桜ソングがあるでしょうからitunesから引っ張りだしてきて聴きながら昔の思い出をたどってみるとよいでしょう。これがステップ2です。ステップ1と合わせてやるとさらに強力になります。

3.桜画像をつらつら見てみる

想像力で桜を想起して、自分の内面からも桜を想起してきました。この辺で一回、桜がどんな感じで咲いてたかを目で確認します。googleの画像検索とかで簡単にできますね。

ちょっとキレイにまとまりすぎかな。

桜 学校

だんだんいい感じになってきた。

とやって見てみます。これがステップ3。このプロセスで鮮やかに桜の画像が脳に焼き付けられます。そしてここからステップ1に戻ります。そうするとさらに「あはれ」な感じが高まり、桜メーターがガンガン溜まっていくでしょう。

ここで画像見ちゃうと満足しちゃうのではないか、という話もありますが大丈夫です。どれだけ画像で見ても現物にはかなわないはずです。

いざ開花したら

ステップ1〜3を繰り返して迎える桜の開花は格別だと思います。最後に注意点は桜を見て「あはれ」な感じになるには、一人で静かに見られる桜を確保しておきましょう。休日の日中は花見でどんちゃんしていて、「あはれ」な感じにはなりにくそうです。

マイナーな隠れスポットの桜を見に行くとか、メジャーな桜スポットであれば平日早朝に見にいくのがおすすめです。

さいごに

最後になりますが、2年くらい前に桜が咲いている川原を夕方に歩いていたら、酒を飲んでいる花見客の中で、小学生くらいの男の子がたった一人で桜の木の下で敷物を敷いて、ファンタを飲んでポテトチップスを食べながら桜を眺めていました。

小学生にしてどんだけ「あはれ」なんだと感心した覚えがあります。
彼は相当寒い時期から待ちこがれていたことでしょう。

今年こそ、その小学生の彼のように「あはれ」を感じたいと思います。



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誰よりも「もののあはれ」に桜を楽しむために準備しておくこと